top of page

REPORT

SCBホンモノニツナガル

第5回医療編

日時:2019年5月26日(日)午後1時~午後4時

   (受付開始午後0時30分) 
会場:NTT西日本熊本支店 スマートひかりスクウェアくまもと

 (住所:熊本県熊本市中央区桜町3-1)​

対象:中学生・高校生・大学生などホンモノを目指す若者

参加者:36名

​​​参加費:無料

内容:講演会とワークショップ

​講演テーマ:「好きこそものの上手なれ」

 〜病気・蚊・アフリカが教えてくれたもの〜

ホンモノの講師:嘉糠洋陸(かぬかひろたか)氏
東京慈恵会医科大学 熱帯医学講座 教授

kanuka_title2_edited.jpg
嘉糠洋陸氏
ミスターインハンド

ミスターインハンド

「節足動物媒介性感染症」ってイメージできないと思っていたら、嘉糠先生が監修した山下智久さん主演TBS系列のドラマ「インハンド」がちょうど放送中!見るしかない! サイトを覗くと、おお~監修陣のトップに掲載されている! https://www.tbs.co.jp/inhand/supervise/

時間は生きる人すべてに公平に与えられている

時間は生きる人すべてに公平に与えられている

全ての人に時間は公平・・・しかし「いつ死ぬ」「どうやって死ぬ」はそれぞれ。 ダニ媒介性感染症であるSFTSによって亡くなった方の遺族は、ダニ吸血が死因だということを知りたくなかったとおっしゃった。 死には人の感情とは別に様々な因果が付きまとう。

平清盛の死因は?

平清盛の死因は?

平清盛は摂氏40度を超える間欠熱で亡くなったといわれている。つまりマラリアが死因だった。

虫よけ剤は効果あり

虫よけ剤は効果あり

世界中を飛び回って蚊に会いに行く嘉糠先生には虫よけ剤(DEET)は不可欠。 しかし、DEETの有効範囲は1平方センチメートルであるため、毎朝シャワーを浴びて全身にくまなく薬剤を塗布して出かけるとのこと。

蚊の感染拡大能力のすごさ

蚊の感染拡大能力のすごさ

感染症比較・・・1人から何人に感染が広がるか? スペイン風邪 1人ー>3.5人 インフルエンザ 1人ー>1.5~3.5人 麻疹 1人ー>9~17人 AIDS 1人ー>1.02人 マラリア 1人ー>200人 まさに桁違いの感染力 なぜ感染力が強いのか?それは蚊が人に寄っていくという習性があるから。つまり注射器が人間めがけて飛んできていることを意味する。

アフリカの蚊は恐ろしい

アフリカの蚊は恐ろしい

アフリカでは想像を超える蚊のスケール感がある。5000匹の蚊からなる10mの蚊柱はアフリカならではであり、寝室に200匹の蚊がいて、朝起きたらホウキで蚊の死骸を掃き出すほどである。そんな中でアフリカの人々は蚊を恐れないのか・・・? 実は蚊に刺されすぎるとIgE抗体阻害によってかゆみを感じなくなり蚊の存在を厭わなくなる。 結果としてアフリカ・ブルキナファソでは、5人に1人の子どもは5歳までにマラリアで亡くなるという現実がある。

嘉糠先生からの提案~主体的モデル

嘉糠先生からの提案~主体的モデル

これから成長していく君たちへ・・・ということで、嘉糠先生からひとつのモデルを提案いただきました。 それは「色メガネのかけ替え」という手法を用いた「主体的モデル」による行動選択というものです。 刺激に対して感情や気分というフィルタを通した画一的な反応を導くのではなく、「選択の自由」というフィルタを用いて判断をしていこうというものでした。

ワークショップの議題①

ワークショップの議題①

嘉糠先生からワークショップの議題が提示されました。 「日本では1年に1万人がインフルエンザで亡くなっています。このことについてあなたの意見を聞かせてください。」

ワークショップの議題②

ワークショップの議題②

あなたがインフルエンザをうつした人が亡くなりました。あなたに責任があると思いますか?

ワークショップで出された意見

ワークショップで出された意見

①1万人のインフルエンザ感染死者数は大きな数字ではない ②意図的に感染させたのでなければ責任はない 嘉糠先生の質問には正解はないわけで、参加者たちは頭をひねって自らの意見の理論武装を図っていました。

ニューメラシーを鍛えよう

ニューメラシーを鍛えよう

嘉糠先生から「ニューメラシーを鍛えよう」という提案がありました。 ニューメラシーとは数字の持つ意味を正しく理解する能力のことです。 例えばエイズの感染率は0.1%と言われている。この0.1%という数字は、じゃんけんで16~17連勝する確率を指しています。この確率(数)は大きいと言えるでしょうか?

記念撮影

記念撮影

あっという間の3時間でした。嘉糠先生ありがとうございました。 みんな「インハンド」見ようね!(笑)

第5回チラシ

SCBホンモノニツナガルプロジェクトは、地域コミュニティブランド(Social Community Brand: SCB)という地域活性化の新しい理論を用いて活動しています。

© 2017 All Rights Reserved by SCBホンモノニツナガルプロジェクト

  • Facebook App Icon
  • Twitter App Icon
  • Instagram App Icon
bottom of page