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REPORT
SCBホンモノニツナガル
第4回宇宙編
日時:2018年11月18日(日)午後1時~午後4時 (受付開始午後0時30分)
会場:NTT西日本熊本支店 スマートひかりスクウェアくまもと
(住所:熊本県熊本市中央区桜町3-1)
内容:講演会とワークショップ
※ワークショップでは医師を始めとする医療関係者や公務員、税理士など、熊本の子供たちの未来に貢献したい大人たちがテーブルファシリテーターとして参加します。子どもたちとプロの大人たちが直接つながることもホンモノニツナガルの魅力の一つです!
ホンモノの講師:村上祐資(むらかみゆうすけ)氏
極地建築家、特定非営利活動法人フィールドアシスタント代表
URL: http://www.fieldnote.net/about/
講演テーマ:「拾い続けることをあきらめない」
〜火星の暮らしが教えてくれること〜
対象:中学生・高校生・大学生などホンモノを目指す若者(先着50名)
参加費:無料

![]() 村上祐資という人類「自分はビビリ」という村上さん。極地探検家とは「ここではないどこかへの挑戦」を実行する人。南極やヒマラヤなど極地の滞在日数は1000日を超える。 | ![]() 人は凍ると透き通る南極越冬隊にも参加した村上さん。皮膚は凍ると透き通ってくると言う。「鼻の頭が透明だからもう基地に戻らなきゃ」 凄まじい寒さの中では、耐寒服に耐寒手袋を着用。通常5分でできるボルトねじの交換作業が45分かかる。予想外のことが起きる環境。 |
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![]() どんな人が宇宙プロジェクトに選ばれるのか?タフな人だけが選ばれるかと言えばそうではない。60~80%の力を毎日出し続けられる人。地味でも誰かのために何かを続けられる人。 | ![]() NASAに足りないもの宇宙プロジェクトのクルーのセレクションは「捨てること」。つまりNASAの持つ条件に適性が合わない人々を切り捨て続けるプロセス。 南極越冬隊には60年の歴史があり、隊員の新たな能力やスキルを「拾う」活動。このスタンスの違いは大きい。 NASAには拾うことの大切さに気付いてほしい。 |
![]() よく食べてよく寝てよく笑う長い極地や火星での生活で、最初に犠牲になるのは「笑う」こと。笑いがなくなり、陰口や皮肉に変わっていく。 慣習やしきたりは大事。自由にしていいと言われ、そうできるのは3か月が限度。人間はルールがあることで安心できる存在。 | ![]() 2月に南極越冬隊退役船しらせで実験2019年2月に火星有人探査模擬実験をしらせの船内で行う。今回は19歳の高専生をメンバーに加えた。不完全な存在だけど新しい風を吹き込んでくれる存在が必要だと感じている。 |
![]() 極地に存在する時間の目盛り極地での長い生活においては「折り返しまでの半分」と「折り返しからの半分」の2つの時間目盛りがあるだけ。 折り返しまでの半分は「捨てる」生活が続く。競う、比べるマインド。 折り返しからの半分は「拾う」ことが増える。惰性で生きるし、人間関係ももめない。 isolation=孤立=捨てる insulation=隔離・保護=拾う | ![]() 15%はおかしくなる極地で生活すると、15%の人は精神に異常をきたす。極地の生活からもたらされるストレスは、全てのミッション参加者ひとりひとりの15%をおかしくしてしまう。 NASAが計画している火星探査プロジェクトは4年間。プロジェクトに参加する人々の人間関係が破綻する可能性が高い。そこにNASAは気づいていない。 |
![]() 人はなぜ生きていくのか?村上さんに疑問をぶつける・・・なぜ人は生きなければならないのか? 村上さん:良い悪いは別にして、生きるということは後戻りができないということ | ![]() お金の価値とは何か?南極越冬隊でこういうことがあった。越冬後半になって隊員間で甘いコーヒーが飲みたいという話が上がった。ある隊員が缶コーヒーを持ってきていたが隠れてこっそり飲んでいたのがばれて喧嘩になった。 実はお金も缶コーヒーもコミュニケーションツールだと思っている。お金でつながりが生まれるというメリットもある。 |
![]() チームを安定させるコツ南極経験者が自分一人のときには「南極ではこうだった」とは言わない。誰か反論し検証できる人がいるときには経験に基づく意見を言う。そうでなければ経験に基づく意見が無条件に通ってしまう。 | ![]() 周囲に「有るもの」他人と比べて、自分に無いものを見つけるのは簡単。あの国に有るけど自分の国に無いから侵略する。西洋人は文化と言語により理論的に有無を認識できる。 日本人である私たちは普段から「有るもの」を見つけられる訓練をしていこう。無くなったときに対応できるから。 |


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